3連覇狙う西武、苦戦の要因はどこに? 元コーチが分析する課題と今後の鍵
「攻撃陣が機能していくことによって投手を助けていくのが西武の勝ち方」
――期待している投手は誰ですか?
「頑張っている選手はいるんですけど、僕はもうちょっと今井が勝てると思っていました。先発ローテーションを回せて、勝ちを計算できるのがニールと今井くらいかなと思っていたのですが、相変わらず中継ぎの平井とかに勝ち負けが付く。先発ピッチャーに勝ち負けがつかないのはチームとしてあまりよくないですよね。平良、平井、増田、この辺は中継ぎとしていい方なので、彼らにつなぐまでの先発、あとは中継ぎをもう1枚整備する。先発が6回までもたないことが多いので、先発をもう1イニング頑張らせるのか、6回を任せられるピッチャーを作っていくかというところですね。先発ピッチャーに関して言えば、今井、高橋光、本田とか、この辺の若いピッチャーがもうちょっと勝てると思っていたんですけどね」
――リーグ3連覇を目指す上で必要なことは何でしょうか?
「まだまだ30数試合の段階ですから、本来であれば先発ピッチャーがフレッシュな状態のはずです。それなのに現状では先発が機能していなく、中継ぎへの負担が大きい。これから疲れや暑さで調子が落ちてくることを考えると、なかなか苦しいですね。ただ、打線が回復すれば先発ピッチャーにも勝ちは付くと思うんですよね。今までライオンズが連覇してきたのも、ピッチャーが打たれてもそれ以上にバッターが打っていた訳で。攻撃陣が機能していくことによってピッチャーを助けていくのが本来のライオンズの勝ち方なので、そういう意味ではまだまだ上を目指していけると思いますよ」
――上位を目指す上で、キーマンを教えてください。
「森、源田というところが大きいですよね。山川の前を打つ選手が出塁率を上げていかないと、山川の長打というものが効果的に生きないです。調子が上がってこないことを本人たちは重々承知していると思いますし、元々彼らはすごく練習をする選手なので、今でもしっかり練習はしているはずです。若いのでその練習がいい結果として現れてくると思いますし、苦しい状況を乗り越えてさらに素晴らしい選手になっていってほしいですね」
(「パ・リーグインサイト」本間奈保子)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)