開幕延期にも屈しず…和田毅、松田宣浩ら2011年日本一に輝いたホークスVナインの今

細川亨の2011年、2019年成績
細川亨の2011年、2019年成績

ホークスの一時代を築いたベテラン捕手はロッテ、オリックスでプレー

○細川亨捕手(ロッテ)

 内川同様、細川にとっても2011年は移籍1年目となるシーズンだった。西武で正捕手として2度の日本一を勝ち取った経験を活かし、激しい定位置争いが繰り広げられる中でも主戦捕手の一人として活躍。日本シリーズでも7試合に出場して1本塁打を記録し、チームの日本一にも貢献した。その後もチームの主力捕手の一人として活躍を続け、在籍6年間で3度の日本一を経験している。

 2017年に楽天に移籍すると、新天地でも豊富な経験をチームに還元してAクラス入りに貢献。2018年にはわずか2試合の出場にとどまったが、2019年には自身4球団目となるロッテに移籍。楽天時代と同様にベテランならではの巧みなリードを見せてチームに貢献し、試合終盤に試合を締めくくる抑え捕手としての起用も増加。2020年は40歳で迎えるシーズンとなるが、酸いも甘いも経験した男の存在感はまだまだ健在だ。

山崎勝己の2011年、2019年成績
山崎勝己の2011年、2019年成績

○山崎勝己選手(オリックス)

 プロ6年目の2006年に105試合に出場すると、以降は捕手陣の一角として毎シーズンにわたって一定以上の出場機会を確保してきた。2011年も86試合に出場するなど例年通りに堅実な働きを見せ、日本シリーズでも4試合に出場。計4打席と打席に立つ機会は少なかったが、打率.333、出塁率.500と攻撃面でも奮闘し、チームの日本一にも貢献している。

 その後も2013年まで主力捕手の一人として活躍を続け、2014年にFAでオリックスに移籍してからも、頼れる捕手として一定の出場機会を確保し続けた。だが、2019年は2005年の1軍デビュー以降では初めて、シーズン無安打という結果に終わる悔しいシーズンに。2020年はベテランならではの経験値を活かし、若いチームの中で再び存在感を発揮してほしいところだ。

福田秀平の2011年、2019年成績
福田秀平の2011年、2019年成績

○福田秀平外野手(ロッテ)

 前年の2010年に1軍デビューを果たして44試合に出場すると、2011年には出場試合数を倍以上に伸ばし、スタメン出場の機会も増加。22盗塁、16犠打と俊足と小技を活かしてチームに貢献し、日本シリーズでも3試合に出場。6打数無安打とヒットこそ記録できなかったが、チームのリーグ優勝と日本一にも寄与している。

 その後は故障もあって3年間足踏みしたが、2015年からは再びスーパーサブとしての出場機会を増やしていく。ケガで離脱する期間もありながら、厚い選手層の中で5シーズン連続で80試合以上の出場機会を確保し、5年間で4度の日本一に輝いたチームに対して貢献を続けた。2019年のオフにFAでロッテへの移籍を選択したが、新天地でもこれまで同様の溌溂としたプレーが期待されるところだ。

登録メンバー外だった選手の中にも、後の主力選手が多く存在

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