93年日本Sの“伝説のバックホーム” 飯田氏語る野村の教え「直感を信じろ」
注目の中堅は…飯田「自分じゃ言えないでしょ(笑)」 川崎「本当に助けられました」
飯田「センターは1人しかいないから」
川崎「橋上(秀樹)さん……」
飯田「城(友博)でしょ、城」
川崎「真中(満)……。真中はいい選手ですよ。でも、その上がいるでしょ。城友博、橋上秀樹、もう1人いるでしょ」
飯田「自分じゃ言えないでしょ(笑)」
川崎「言えって、自分じゃ言えないから(笑)。もう、飯田様です」
飯田「もう確定です。ありがとうございます。俺の魅力は憲次郎がよく知っている」
川崎「知ってるけど、もう自分で言っちゃった方が良くないですか?(笑)」
飯田「凄いところは守備ですよ。その当時は誰にも負けない自信はありました。イチローくんが凄いとか、新庄が凄いとか言ってましたけど、負けるわけはないと思っていました」
川崎「守備範囲が横も広かったし、高さもありましたよね」
飯田「それは憲次郎に語ってもらわないと。なんぼ助けたか」
川崎「本当に助けられました。要するに塀を上っていくんだけど、昔の広島市民とかナゴヤ球場とかだと分かるんですよ。ラバーがあって、その上はフェンスの金網だったんで、足を掛ければ上れるんだけど、東京ドームで毎日練習しているんですよ。ラバーなのにどこまで上れるかって。むしろ、捕球とかよりは壁上りの練習をずっとやってた(笑)」
飯田「捕ったことはないですからね。飛んでいたイメージだけですよ」
川崎「人の倍以上はあるから5メートルくらいはあるのかな。ホント届いてましたよね、あそこ」
飯田「着地のことは本当に考えてなかった。怪我もしてませんしね。大丈夫じゃないですか」
川崎「人間じゃねえなと思いました(笑)。同級生とかに『サル吉』って呼ばれてましたよね」
飯田「お前も呼んでたじゃないか」
川崎「俺は呼んでない。先輩にそんなこと言えるわけないじゃないですか(笑)」
飯田「あんなことやる選手いなかったもんね。壁に上って」
川崎「いない、いない。そもそもできないですよ」
飯田「みんな真似してましたよ、できてないけど(笑)。できないけど、壁上ろうとしていたよね」
川崎「絶対できないですよ、あんなの」
飯田「最初、壁に足を2歩かけるんですよ、ポンポーンって」