ファンの声援は確実に力に! 観客動員後に数字を上げたパ・リーグの選手は?

日本ハムの主力2名は、開幕当初は大スランプにあえいだが……

 続けて、同じく7月10日以降に成績を向上させた野手についても見ていきたい。

7月10日以降に成績を上向かせた野手の該当成績【画像:(C)PLM】
7月10日以降に成績を上向かせた野手の該当成績【画像:(C)PLM】

 日本ハム・西川は観客が入る前の7月9日の時点で打率.217と不調だったが、観客が入った7月10日からは一気に復調。無観客時と比べると打率は.100以上も向上しており、それに伴い盗塁数も大きく増加。37盗塁はリーグ2位だ。

 また、西川と同僚の大田は7月9日の時点で打率.192と西川以上の不振にあえぎ、スタメン落ちする試合も散見された。しかし、観客の拍手が聞こえ始めると徐々に本来の打撃を取り戻した。ここまで打率.276。チームの主力として、例年同様に攻守両面で躍動感のあるプレーを披露している。

 そして、現在首位打者争いを繰り広げているオリックス・吉田正尚とソフトバンク・柳田悠岐は観客が動員されて以降もハイペースで安打を量産。この2選手に関しては「調子を上げた」というよりも「これまで通り」と形容したほうが適切かもしれないが、観客が動員されて以降の試合だけで22本塁打を記録している柳田の爆発ぶりは特筆ものだ。

 次に、観客動員数が収容人数の50%まで増加した9月19日以降に、優れた数字を残しているたちについて見ていきたい。

観客動員がさらに増加すると、エース級が揃って持ち味を発揮

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