「中森ならプロに行ける」 ロッテドラ2右腕、先輩との約束果たし挑む一流への道
いつも以上の力を発揮させてくれた、甲子園という大舞台
甲子園をなしに中森は語れない。1年夏に甲子園初登板を果たすと、2年時にはエースとして明石商を選抜ベスト4に導き、オリックスから3位指名を受けた来田涼斗外野手と共に、一躍注目を浴びた。
同年夏の甲子園の準々決勝の八戸学院光星戦では2年生として歴代2位の151キロをマークする。練習試合や地方大会では1度も出すことができなかった球速を甲子園の舞台で記録した。
「甲子園では凄い応援があったりとか、観客の皆さんがいて興奮しました。いつも以上の力が発揮できたので、応援の力っていうのは凄いなと思います。自分が大舞台に強いかはわからないですけど……」と笑みを浮かべながら謙遜する姿はなんとも初々しかった。
3年夏の交流試合では2失点完投も課題は残った。「ここで決めに行きたいなっていうボールが引っかかったり……。交流試合から反省点が見つかった。コントロールには自信がないんで。高めていけたらなと思います」と、上の舞台で活躍するため必要なことを再認識する貴重な機会となった。甲子園という舞台はまた、彼に成長のチャンスを与えてくれた。