鷹16年ドラ1右腕はベールを脱ぐか? パ・リーグ6球団の今シーズン注目株を特集
日本ハムは若手が台頭 野村、上野らに期待
【日本ハム】「サード・野村」から1年。今年も期待の高卒2年目が
日本ハムのホープ、野村佑希選手も昨季は若手中心のB班スタート。ただ、花咲徳栄高校時代から注目されていた打棒を早くも発揮しつつある。練習試合でチームトップタイの3本塁打を放ち、高卒2年目にして開幕スタメンを射止めた。骨折によって悔しい離脱となったが、復帰後の本拠地最終戦ではそれを晴らすかのように2安打4打点の活躍。2021年は1軍でのキャンプを経てさらに成長した姿を見せられるか。
野村選手と同様に、早くも台頭してきた若手がいる。プロ2年目、20歳の上野響平内野手だ。ファームでのスタートながらもキャンプ途中から1軍に合流。練習試合では試合途中から遊撃手として起用される場面も目立った。高校時代からの持ち味だった守備は、昨季ファームで14失策と壁の高さを痛感したが、積極的な起用は成長を見せつつある証拠だろう。打撃では依然として課題が残る部分もあるが、1軍公式戦初出場の時を待ちたい。
【オリックス】昨季ファーム最多勝&プロ初勝利、才能開花した若手投手に注目
昨季の救援陣に新たに加わった頼もしい存在、吉田凌投手も2軍から活躍をつかんだ選手だ。高卒5年目、同世代の大卒ルーキーがプロ入りする重要なシーズンだったが、自己最多の35試合に登板し防御率2.17の活躍。今季は主力としてA班でキャンプインを果たした。帰ってきた守護神・平野佳寿投手の伝家の宝刀スプリット(SFF)、そして吉田凌の強烈な縦スライダーと、今季は「落ちる球」で必勝リレーを築けるか。
今季のオリックスのキャンプは中嶋聡新監督のもと、「A班」や「B班」のように1軍と2軍の区別を設けず、主力と若手を織り交ぜたA組~C組の班分けでキャンプをスタート。横一列でスタートした今季のキャンプを終えてシーズンに臨む今、注目したいのは2019年のドラフト1位・宮城大弥投手だ。昨季はファームでウエスタン・リーグ最多タイの6勝を挙げ、防御率も2.72とルーキーとは思えない安定した投球を見せた。シーズン終盤にはすでにプロ初勝利も記録している。先発陣には山本由伸投手、山岡泰輔投手ら屈指の右腕が並ぶだけに、先発左腕としてローテーションに食い込むことができるか。
(「パ・リーグ インサイト」吉田貴)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)