鷹16年ドラ1右腕はベールを脱ぐか? パ・リーグ6球団の今シーズン注目株を特集

西武・田村伊知郎【写真:荒川祐史】
西武・田村伊知郎【写真:荒川祐史】

西武は投手陣が課題、田村は“勝利の方程式”に次ぐ存在になれるか?

【西武】B班での経験を1軍へ、昨季プロ初安打の西川愛也は実戦でアピール

 田村伊知郎投手は、昨季B班スタートだったものの開幕1軍をつかみ取り、自己最多の31試合に登板。ビハインドでの起用が中心だったためセーブやホールドなどの記録こそつかなかったものの、昨季好調だった西武のブルペンを支えた投手の1人だ。今季は増田達至投手や平良海馬投手、森脇亮介投手らの「勝利の方程式」を昨季になった選手と共にA班でキャンプを過ごした。持ち味のボールを動かす投球で、より一層の勝利への貢献が期待される。

 B班では西川愛也外野手が結果を残している。2月20日の練習試合(B班)ではマルチ安打、同28日にも猛打賞を記録。昨季はともにファームで切磋琢磨した川野涼多内野手がA班で結果を残す一方で、B班スタートとなった西川もアピールを続けている。昨季は1軍デビュー戦で即プロ初安打を放っただけに、今季はさらにステップアップした活躍が求められる。キャンプ後から1軍に合流して結果を残している鈴木将平外野手や、ルーキーの若林楽人外野手などとのし烈な外野手争いが展開されそうだ。

【楽天】ドラ1投手陣の豪華共演なるか、恵まれた体格の2人の右の長距離砲も覚醒前夜

 今季はドラフト1位で大学No.1左腕の早川隆久投手が加入し、2006年ドラフト1位の田中将大投手との「新旧ドラ1」の共演も予想される楽天投手陣。その一方で、昨季2軍スタートから活躍の場を掴んだのが安樂智大投手だ。中継ぎの役割に専念した昨季は自己最多の27試合に登板し、3年ぶりの勝利も挙げている。先に挙げた2人に加え、先発では則本昂大投手、抑えでは松井裕樹投手とそれぞれの役割にドラ1が名を連ねる状況。2014年のドラ1は中継ぎとして投手陣を支えていきたい。

 今季のB班では内田靖人内野手、岩見雅紀内野手、それぞれパンチ力のある2人の飛躍が期待される。内田は昨季の新人王・平良海馬投手の155キロの豪速球をライトスタンドに突き刺す一発を含む2本の満塁弾。一方の岩見はレフトスタンドへの弾丸ライナーの本塁打でプロ初安打を記録し、大砲としての片鱗を見せた。今季は日本ハムから同じく長打力に優れた横尾俊建内野手がトレードで加入。内田が26歳、岩見が27歳、横尾が28歳と年齢も近い。三つ巴の競争から抜け出し、1軍の舞台で打力を発揮するのはどの選手か注目だ。

日本ハムは若手が台頭 野村、上野らに期待

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