侍Jの鷹甲斐が最速か? 西武森や楽天太田も台頭…パ捕手二塁送球ポップタイム5傑

甲斐の二塁送球は制球も抜群

 2位で再び甲斐が登場する。森のパターンと同様に、捕球したところにスライディングがくる位置に送球したことで、間一髪アウトにできた5月14日の日本ハム戦での“神送球”だ。ポップタイムも1秒77と群を抜いている。甲斐のスローイングは、「素早さ」と「強肩」のハイブリッドであると前述したが、実は、もうひとつ大きな特徴がある。それは、コントロールが抜群に良いところだ。

 盗塁を刺すには、タッチしやすいところへ投げなくてはならない。森の場合もそうだったように、送球が二塁ベース付近の走者がちょうどスライディングしてくるあたりのところにいくのがベストだ。そうすることで、ベースカバーに入った内野手は捕球してからタッチするまでの時間を限りなくゼロに近づけることができる。このときも、そういう送球だった。

 逆に、ほんの少しでも捕球する位置がそれて距離ができてしまうと、タッチまでに概ね0秒20程度はかかってしまい、それがアウトかセーフかを左右することもある。「甲斐キャノン」は捕ってから素早い。送球自体も速い。さらに制球が良い。この“3要素”が揃っていることで成り立っている。

番外編ではハム田宮、鷹・谷川原ら4人の若武者に注目

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