後半戦は13イニング連続無失点 鷹・千賀滉大を復活させた東京五輪の経験

自身2度目のノーヒッターは意識なし「何も考えていなかった」

 2019年9月6日のロッテ戦(ヤフオクドーム=現paypayドーム)に次ぐ自身2度目、史上10人目の複数回達成となるノーヒットノーランも視野に入った7回1死、岸に外角のカットボールを右前打された。「ピンチを自分で作っていたので、(記録のことは)何も考えていなかったです」と言うが、続く川越にもこの日の128球目を中前打され、森山投手コーチがマウンドに駆け寄った。

「ヒットを打たれて疲れが一気に出た感じだったけれど、『(力を)全部出し切ります』とのことだった」と明かしたのは工藤公康監督。実際、千賀は最後の力を振り絞り、外崎を153キロで二飛。源田をインローのカットボールで遊ゴロに打ち取り、計132球でこの回をしのぎ切った。

 今季は初登板だった4月6日の日本ハム戦で左足首靭帯損傷の大怪我を負い、3か月後の1軍復帰戦となった7月6日のロッテ戦では3回途中10失点の大炎上。再調整のためにファームに再降格となり、その状態が大いに心配された。

工藤監督「あの経験はあいつにとってすごくプラスだったのかな」

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