ジュニア世代の食事には何が必要? 専門家が推奨する「5つのお皿+乳製品・果物」

忙しい朝に栄養素をまとめて摂取する方法は

 バランスの取れた食事はイメージしていただけましたでしょうか。でも毎食となると難しいと感じるかもしれません。特に忙しい朝は、「5つのお皿+乳製品・果物」を準備するのは大変だと思います。そこでお勧めなのは、栄養素をまとめて一緒に摂取するという事です。例えば、「納豆ご飯」や「卵ご飯」、「サンドイッチ」などであれば、糖質とタンパク質を一緒に摂取することができます。

 また、果物は100%のオレンジジュースや果物ゼリーなどでも代用可能です。ミックスジュース等であれば、野菜や果物、牛乳やヨーグルトを入れると、手早く色々な栄養素が摂取できるのでオススメです。夕食で多めに汁物を作って、朝温めて食べるのも良いと思います。スーパーやコンビニで売っている、カップに入ったメカブやモズクを朝食に添えれば、手軽にバランスを整えられます。

 食事での悩みの1つに、食べ物の好き嫌いがあると思います。精神的な負担になるのであれば無理をして食べる必要はないですが、なるべく子どものうちから嫌いなものを食べるクセを付けた方が良いです。バランス良く栄養素を取ることが体づくりには大切ですし、偏食になってしまうと栄養に偏りが出やすくなってしまいます。

 例えば、将来海外でプレーしたいとなった時に「海外のご飯が食べられない」となると食事の対応が難しくなります。せっかく海外で活躍する能力があっても、食べられるものが限られると体力や筋力が落ちてきます。嫌いなものを食べる習慣を今のうちに身に付ければ、将来の選択肢や可能性につながると思います。

○プロフィール
酒井美緒(さかい・みお)管理栄養士/公認スポーツ栄養士。兵庫県尼崎市出身。2012年国家試験合格。女子野球チームの球団管理栄養士を担当。2016年株式会社スポーツフィールドに入社。2018年日本スポーツ協会と日本栄養士会共同認定である公認スポーツ栄養士を取得。アスリートのキャリア支援を行いながら、個人、チーム、保護者問わずアスリートの栄養サポートを業務に従事。大学の授業や行政機関のイベントにも数多くの登壇実績を持つ。Twitter:https://twitter.com/923_mio

(First-Pitch編集部)

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