野球が「つまらない」を変えたい “硬いグラブ”はもう昔…「すぐに使えます」

ミズノが「即戦力グラブ」を開発した
ミズノが「即戦力グラブ」を開発した

要望に応えるメーカー「曲げやすい、握りやすい。今すぐに使えるグラブです」

 硬いグラブを少しずつ柔らかくして自分だけの形に。お父さん世代の常識は今や、すっかり変わっている。子どもたちに好まれているのは「すぐに捕れるグラブ」。要望に応えようとメーカーも改良を加えている。

「曲げやすい、握りやすい。今すぐに使える柔らかいグラブです」

 ミズノトウキョウ(東京都千代田区)野球売場の安河内雅史さんの言葉に、野球少年だったお父さん世代の頭の中にはクエスチョンマークが浮かんでいるかもしれない。柔らかいグラブといっても、誰かが使ったものではない。もちろん、新品だ。

 ミズノの「セレクト9(ナイン)ソフトプラス」シリーズ。別名は「即戦力グラブ」。最初から柔らかいため、野球を始めたばかりの子どもにはおすすめだ。新品なのに柔らかいグラブには、数々の技術が詰まっている。

 まずは、独自に開発した革。グラブ専用の皮革を使うことで、手にはめた瞬間に柔らかさを感じる。最大のポイントは切り込みにある。グラブの小指部分に短い切り込みを入れて握りやすさを追求。力を入れにくい小指と薬指が動かしやすくなり、握力の弱い子どもでも捕球が容易になった。切り込みは「ウェブ」と呼ばれるグラブの網目の部分にも入っている。これにより、開閉しやすくなっている。

子どもたちが求めるのは実戦ですぐに使える「捕れるグラブ」

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