128人中128番目の指名で「良かった」 鷹育成14位・仲田慶介の“這い上がり人生”
仲田のモットーは「とにかく人より練習する。人が寝ている時に練習する。人の倍練習する」
同学年には、このドラフトで西武から3位指名された古賀悠斗捕手、DeNAから4位指名された三浦銀二投手を中心に有望な選手が揃っていた。3年春に出場した選抜で仲田は控えながらベンチ入りを果たし、準々決勝では甲子園の土も踏んだ。高校最後の夏は甲子園まであと一歩のところで敗退したが、一般入学からレギュラーに。見事に這い上がってみせた。
とはいえ、プロ野球選手に手が届くほどではなく、今度は大学4年間でプロを目指すことにした。福岡大にも野球推薦ではなく、高校時代の成績が優秀だったことから、勉学面での推薦で入学した。大学入学後も、なかなか試合に絡めないところからのスタート。それでも「とにかく人より練習する。人が寝ている時に練習する。人の倍練習する。それを継続してやること。(誇れるのは)練習量、それだけです」と黙々と汗を流してきた。
2年秋にようやくリーグ戦デビューを掴んだが、3年春はコロナ禍で大会が中止。困難は続いたが、3年秋にはリーグ戦でフル出場を果たし、4年春には初めてベストナインにも輝いた。全日本大学選手権で福岡大は史上初のベスト4と大躍進。仲田も全4試合に1番打者として出場して、チームを牽引した。