「スポーツマンシップ」って何だろう? 少年少女が知るべき“プレーする真の目的”
東京五輪で改めて注目された考え方…野球でも大切なこと
日本スポーツマンシップ協会という団体をご存じだろうか。今夏のオリンピック、パラリンピックで改めて注目された「スポーツマンシップ」を日本に広めていこうとする団体だ。
中村聡宏会長を中心に「いいゲームを作ろうとする心構え」こそがスポーツマンシップだと定義し、これを野球をプレーする少年少女に必要な考え方として、広めようとしている。
7月に行われたポニーリーグ(中学硬式野球)の全日本選手権、開会式で中村会長は、選手たちに3つのお願いをした。
1、チームメートや対戦相手を大切にすること
2、勇気をもってチャレンジすること
3、最後まで諦めず、全力でプレーすること
言い換えれば「尊重・勇気・覚悟」だ。なんとなく「いい行い」だとイメージできるものの、解釈のあいまいな“スポーツマンシップ”について中村会長は「スポーツをやっている意義を考えれば、スポーツマンシップに行き着きます。道を進む過程で、いろいろな学びがあることこそ、スポーツをする目的なのです」と説明する。勝利は目的ではなく、手段だ。勝つことが第一という考え方では、得られないものがあるという。