オリ宮内オーナー、阪神との日本Sを期待 「もう一つのチームに頑張ってもらって」

イチロー氏について「野球少年が立派に育った。彼も若い、色々なところで活躍してほしい」

――ファンからは熱心なオーナーだと言われている

「本当に野球が好きだと。最高峰のプロ野球で、一つのチームを持たせてもらえるのは本当にありがたいこと。阪急ブレーブスのファンがいて、神戸のブルーウェーブのファンを作り、近鉄と合併して大阪のファンにも一緒に応援してもらえる。複雑なファン層だったと思うし、気持ちの面で大変ご負担をかけ申し訳ない面もあるが、ファンはだんだん心を一つにしてもらえたんじゃないかと思う。気持ちとしては今のチームを応援してもらえている。今、関西には2チームしかない。セ・パで一つずつはバランスが取れている、切磋琢磨するのはいい。両方のファンはいない。もう一つのチーム(阪神)にも頑張ってもらって日本シリーズやってもらいたいなと。こういう大口を叩くオーナーです。はっはっは(笑)」

――オリックスの今後

「チームとして、地域密着が一番大事。震災の時に地域密着が評価されたのは大変良かった。私も震災直後に神戸へ行ったが、球団はこれはもう神戸で試合やるのは不可能だと思って、一生懸命空いてる球場を探していた。その話を聞いて違和感を持った。『それは違う、今こそ神戸でやらないと意味がない。お客さんが来なくていいからスケジュール通りでいこう』と。結果的に、震災の中でたくさんのお客さんに来て頂いた。選手も励まされたのは印象深い。エンターテインメントの鍵は地域密着と認識させてもらった。オリックスは関西、大阪に、何かプラスになることをやることに尽きる」

――イチロー氏について

「ここ最近はコミュニケーションがないが、彼が入ってきて2軍のバッティング練習しているときから鮮明に覚えている。大選手に育ってくれた、努力と才能。野球が大好き。プラス仰木監督の慧眼。世界的な選手になって言うことはないが、個人的には義理堅い人間です。色々と垣間見えた。野球少年が立派に育った。彼も若い、色々なところで活躍してほしい」

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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