「女子野球を広めるためではない」巨人女子・島野愛友利がプレーを続けられた理由

中学時代の大淀ボーイズでエースの座を争った京本と再びチームメートに

「遊び心のあるデカ番がいいかなって。背番号1は中学のときにずっと目指していた番号で、なかなか取れず、やっと取れた思い出深い番号。だから簡単に付けたくはない。それに永久欠番(王貞治氏の1)は女子チームも付けられないんじゃないですかね? 恐れ多くて付けられません(笑)」

 中学時代に大淀ボーイズでエースナンバーを奪い合った仲間も、巨人から育成7位指名を受けて同期入団する。2021年春の選抜で大分県勢54年ぶりの決勝へ進出した明豊の元エース・京本眞だ。切磋琢磨した男子選手と女子選手が、時を経てNPB球団で再びチームメートとなる。

「大淀ボーイズでは、中学3年でエースになって、(2018年ジャイアンツカップ)優勝後の高校生活では、燃え尽きている感じを出したかった時期がありました。野球に熱中している自分が恥ずかしいというか、熱中するのが嫌になって逃げていました。でも、(2021年夏の選手権大会で)優勝したあとは燃え尽きることなく、野球が上手くなりたいと思い続けています。次に燃え尽きるのは結婚を考え始めた頃じゃないですかね(笑)」

 巨人軍のユニホームをまとい更にパワーアップした島野の試合を見られるのが、今からとても楽しみだ。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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