「脳の性能は天才も凡人も同じ」 大谷翔平ら指導、メンタル講師が掲げるプラス思考

真剣な顔でメンタルトレーニングを学び、メモを取る選手たち【写真:喜岡桜】
真剣な顔でメンタルトレーニングを学び、メモを取る選手たち【写真:喜岡桜】

メンタルトレーニングは中学生から 小学生の場合は保護者も一緒に

 メンタルトレーニングを取り入れるのに一番適した時期は中学生だという。臼井氏はその理由を「(トレーニング開始時期は)早ければ早いほどいいですが、『SBT』は脳科学と心理学を融合したメンタルトレーニングなので、論理的な意味を理解できる中学生なら効果、再現性、定着率が高まるからです」と語る。

 小学生からメンタルトレーニングを学ぶ場合は「保護者の方も一緒に学んでください、とお願いしています」という。「小学生の段階では、保護者が『我が子のために』と思ってかける言葉が、保護者の思いとは逆に、子どものやる気を失わせてしまうケースが特に多いんです」と話す。選手と接する機会の多い保護者や取り巻く環境もメンタルトレーニングの大きな因子となっている。

 講習会の中では、初めて甲子園から北海道へ優勝旗を持ち帰った駒大苫小牧高校や、メジャーリーガーの夢を叶えた菊池雄星投手と大谷翔平投手、2大会連続で五輪の金メダルを勝ち取ったソフトボール日本代表をはじめとした臼井氏が指導した成功者の事例が紹介された。どの事例にも共通していたのは「プラス思考」だ。

成功者の共通点を真似る「モデリング」の力を養う

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