「脳の性能は天才も凡人も同じ」 大谷翔平ら指導、メンタル講師が掲げるプラス思考

講師の臼井氏を囲む関メディベースボール学院の選手や保護者【写真:喜岡桜】
講師の臼井氏を囲む関メディベースボール学院の選手や保護者【写真:喜岡桜】

成功者の共通点を真似る「モデリング」の力を養う

「“学ぶ”の語源は、“真似ぶ”だと言われています」という臼井氏。野球に限らず様々な分野の成功者が夢を叶えた過程から、思考や行動などの真似できる点を見つけ、模倣する「モデリング」という能力を上達させることが重要だという。

 関メディベースボール学院では、指導者などのチームスタッフが4年前から臼井氏のメンタルトレーニングを学び、2年前から選手と保護者向けに講習会も実施している。メンタルトレーニング導入後の昨年12月、同学院中等部は「タイガースカップ2021 中学生硬式野球・関西No.1決定戦」で、チーム最高成績である準優勝の成績を収めた。

 臼井氏は「脳の性能は天才も凡人も同じです。結果に差がつく理由は、(物事を)マイナスに捉えるか、プラスに捉えるかです」と話し、誰でも取り組めるトレーニングであることを強調した。マイナスな言葉を発することが多い選手は、思考をプラス転換し、心技体のバランスを整えると、野球がさらに上手くなれるかもしれない。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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