「衝撃を受けました」今季2完封の鷹・大関友久 同級生捕手が語る急成長の瞬間
「真っ直ぐの強さがまず全然変わりましたし、自分が衝撃を受けました」
「1年目から何回か組んではいたんですけど、その中でやっぱり2年目ぐらいから凄い、全然違うなと思いましたね。1年目と比べたら、2年目の印象が凄く強いですね。真っ直ぐの強さがまず全然変わりましたし、自分が衝撃を受けましたね」
海野は東海大時代、侍ジャパンの大学代表にも選ばれており、世代を代表する捕手。一方の大関は仙台大でプレーしていたが、代表でもなければ、チームのエースでもなかった。海野はドラフト2位、大関は育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。ルーキーイヤーの印象は強くなかったが、迎えた2年目にボールを受け、その変化に衝撃を覚えた。
海野が感じた通り、大関は大きなステップアップを遂げる。2年目の春季キャンプでA組に昇格すると、ウエスタン・リーグでも結果を残し、5月下旬に支配下登録を勝ち取った。1軍で12試合に登板すると、今季は開幕ローテ入り。この日の完封を含めて、シーズン2度の完封勝利は、ソフトバンクでは2019年の千賀滉大投手以来と、もはやチームの柱と呼ぶにふさわしいだけの活躍を見せている。
海野にとってもこの1試合は大きな意味を持つ。チームには正捕手の甲斐拓也捕手が在籍し、今季は若い渡邉陸捕手が2打席連続本塁打を放つなど、強烈なインパクトを残した。甲斐から正捕手の座を奪うことを目指す海野と渡邉陸は仲間であり、ライバル。そんな後輩の活躍を素直には喜べなかった。