CA目指し入学も野球部の活気が「キラキラ」 女子マネジャーが青春を捧げた高校野球
修学旅行と野球部の遠征の日程が重なっても選択は…
「思っている以上に大変だけど、本当にできるか?」「勉強との両立は難しいぞ」「なんで野球部に入りたいんだ?」。何度も意思を確認した。笠原さんたちは約1か月間、野球部を見学し“合格発表”が行われる最終面接にたどり着いた。
「友達と一緒に受けていたので『どっちが受かっても恨みっこなしね』と約束しました。監督室に1人1人、呼ばれて。出てきた子たちの中には泣いてる子もいた。まさか自分が選ばれるとは思っていませんでした。嬉しい気持ちと『みんなの分までしっかりやらないといけない』と責任感がありました」
笠原さんが入学してから同校は甲子園には出場できておらず、今夏が最後のチャンス。7月上旬には北海道への修学旅行があったが、野球部は同じ日程で、県大会に向けての最終調整となる福井遠征が重なっていた。
「今まで女子は遠征に行けなかったのですが、この遠征には3年生全部員と女子マネも参加がOKでした。最初で最後の遠征にどうしても行きたくて。最後の夏に向けて頑張っているチームの雰囲気も見たかった」