「全員レギュラー」になれるチャンスがある 慶大が実践する“ユニーク”な仕組み
3つ目のキーワードは「目標・熱量」 選手によって指導方法に変化
堀井監督が指導で大切にしている3つ目のキーワードは、選手個人の目標と熱量。選手が社会人やプロを目指しているのか、大学4年間を選手としてまっとうしたいのか、裏方でも構わないから野球部と関わりたいのかなど、目指すゴールによって指導は変わってくる。
例えば、一級品の変化球を持っていながらチームの控え投手で、プロを目指している場合には、目標を細かく設定する。変化球を生かす直球の強さを習得するために、体づくり、フォームの改善、試合での経験値など段階を踏んでレベルアップする計画を練る。目指すレベルに到達するまでの道筋を選手にイメージさせる。堀井監督は「選手の目標や熱量によって、伝える内容は変わってきます。目標が途中で変わる選手もいるので、本人に確認しながら指導するようにしています」と話す。
選手個人の能力を伸ばしながら、チームにとってベストな布陣を整える。チーム作りには、指導者の哲学が反映されている。
(間淳 / Jun Aida)
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