ジャイアンツカップ優勝は通過点 取手リトルシニア石崎監督が目指す指導のゴール

取手リトルシニア石崎監督が結果以上に大切にする「球縁(きゅうえん)」

 取手リトルシニアは、全国の少年硬式野球主要5リーグ(リトルシニア、ボーイズリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ)のチームが参加し、中学硬式野球の最高峰とも言われるジャイアンツカップを制した。“最強”の称号を得た石崎監督だが、結果以上に大切にしていることがあるという。

「一番大切にしているのは、同学年の仲間、先輩、後輩との友達関係です」

 指導で大事にしているのは、野球を通じて培った仲間との「球縁(きゅうえん)」。今大会前には連日、OBの高校生、大学生が練習に姿を見せ、打撃投手を務めるなどサポートした。現在チームは142人の大所帯で、45人の3年生のうち、ベンチに入れたのは16人。29人はグラウンドに立てず応援に徹したが、石崎監督は「ベンチに入れなかった3年生が一番泣いていました」と話す。

「ジャイアンツカップで優勝できたからといって、大事にしてきた人間関係が揺らぐことがあってはならない。勝とうが負けようが、絶対の基盤です。同学年の仲間とは15年先も20年先も、年に1回でいいから集まってほしいと常々話しています」

今夏はチームOBの高校3年生6人がエース

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