2年連続沢村賞、160キロ右腕、3投手がTJ手術 オリの連覇を支えた16年“神ドラフト”
山本由伸はルーキーイヤーの17年に先発としてプロ初勝利、翌18年はリリーフで54試合に登板
同年のドラフトは1、2位を即戦力投手で固めたが、3位からは“将来性”を考えた指名にシフトチェンジ。フロント陣は3、4年後を見据えた指名だったが、一気に才能を開花させたのが、都城高から4位で入団した山本由伸投手だ。
高卒1年目の2017年は全5試合に先発し1勝1敗、防御率5.32と、早くもプロ初勝利をマーク。翌2018年には中継ぎとしてスタートすると“勝利の方程式”の一員として4勝2敗、32ホールド1セーブ、防御率2.89の好成績。2019年からは先発に戻り、昨季から2年連続で沢村賞を獲得するなど日本を代表する投手に成長した。
さらに、球団日本人投手初の160キロをマークし今季、大ブレークしたのが山崎颯一郎投手だ。敦賀気比高から6位指名で入団すると、2軍で経験を積んでいた2019年に右肘のトミー・ジョン手術を受けリハビリ生活に。それでも、2021年に1軍初登板を果たしてクライマックスシリーズと日本シリーズでは先発。今季はシーズン終盤からリリーフ陣の一角を担い、15試合に登板し0勝2敗1セーブ、6ホールド、防御率3.00をマークした。日本シリーズ第4戦では2回を投げ、チームの1-0での勝利に貢献した。