投手と捕手の兼任、スピードガンはNG…少年野球で肩肘を守る“ガイドライン”

少年野球選手における投球障害予防の推奨ガイドライン

 この論文では、これらの結果を元に少年野球選手における投球障害予防のガイドラインが提唱されています。指導者や保護者の皆さんに参考にしていただければ幸いです。

1、疲労の兆候に注意し、対応しましょう。疲労を訴えたり、疲労しているように見える場合(例:球速の低下、コントロールの低下、投球時の肘下がりなど)は、休養を十分にとりましょう

2、少なくとも年間で2~4か月間(4か月間が望ましい)は、いかなるオーバーヘッドスローも行わないようにしましょう

3、1年間で100イニング以上の投球を行わないようにしましょう

4、投球回数と休養日の制限を守りましょう

5、複数チームでの投球は避けましょう

6、できるだけ早く良い投球動作を習得しましょう。(1)基本的な投げ方(2)速球の投げ方(3)チェンジアップの投げ方から習得しましょう。

7、スピードガンの使用は避けましょう

8、投手と捕手は兼任しないようにしましょう

9、肘や肩の痛みを訴えた場合は、スポーツ医学専門医の診断を受けるまで投球を中止しましょう

10、野球や他のスポーツを楽しむようにしましょう。様々な身体活動に参加し、楽しむことで運動能力が向上し、スポーツへの関心も高まります。

▼参考文献
※1 Fleisig GS et al. Prevention of elbow injuries in youth baseball pitchers. Curr Sports Med Rep. 2009, 8(5), 250-254.

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(Full-Count編集部)

少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ

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