なぜ身長168cmで最速152キロ出せた? 異色の元右腕・長坂秀樹氏が突き詰めた“体の使い方”
世界4か国でプレーした長坂秀樹氏 高校から投手始めて甲子園出場
長野・東海大三(現・東海大諏訪)時代にエースとしてチームを甲子園に導き、東海大卒業後は米国やカナダなど世界4か国でプレーした長坂秀樹さんは、身長168センチながら、最速152キロの直球が武器の投手だった。現在、神奈川県藤沢市で開いている野球塾では「速い球を投げたい」と小、中学生に指導を求められている。中日・小笠原慎之介投手にもお尻の使い方などを伝授し、プロ入りを導いた。体の使い方を覚えれば、体の大きさにかかわらず球速は上がるという。
小学生の時は内野手で中学生では捕手。長坂さんが投手を始めたのは高校に入ってからだった。体は大きくなかったが、理想の投手は「速球派」。速い球を投げる方法を追求した。自分の力で身長や骨を伸ばすことはできない。トレーニングで筋力をつけ、可動域を広げた。
そして、一番大切にしたのが体の使い方だった。どうすれば無駄なく球に力を伝えられるのか。日米の速球派投手のフォームを研究し、最速152キロを計測するまでの投手となった。
現役時代の知識や技術は、指導者となった今に生きている。長坂さんは現役を退いた2011年から野球塾を開講。小、中学生から最も熱心に質問される球速を上げる方法については、こう話す。