なぜ身長168cmで最速152キロ出せた? 異色の元右腕・長坂秀樹氏が突き詰めた“体の使い方”
小学5年生まで下級生のチームで補欠 練習と気持ちで可能性は広がる
「野球は柔道やボクシングと違い、体重制限のない無差別級のスポーツです。身長180センチ以上の投手と同じフィールドで戦います。自分には才能もセンスも身長もないと理解していたので、人より練習するようにはしていました。この体で150キロを出せたのは体の使い方と練習量が理由だと思っています」
チーム練習で腕立て10回と言われれば、長坂さんは11回する。頭を使って無駄なく力を出す方法を模索すると同時に、同じ練習時間でライバルより数をこなす意識を持っていた。
長坂さんは小学6年生で初めて、同級生の試合に出場した。小学5年生までは下級生のチームで補欠だったという。自身の経験から、練習のやり方や気持ち次第で可能性を広げられると知っている。だからこそ「今、上手くないから、今、試合に出られないからといって、自分は上手くなれないと諦めてほしくないんです。自分で可能性を狭めるのは、もったいないですから」と主張する。
体の大きさは選手の特徴の一つであって、能力や可能性を決める全てではない。ライバルに差をつける知識や技術、野球への取り組み方を長坂さんは体現し、子どもたちに継承している。
(間淳 / Jun Aida)
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