控え選手のやる気を保つには? 2人の中学日本一監督に共通する“結果が出る”チーム作り

1ポジションで5選手を起用したことも…状況に合わせたベストの布陣

「早いタイミングで代打を送る選手にはかわいそうな思いをさせていますが、7イニングのうち2イニングでも守備の不安を解消できます」

 3年ほど前には、代打と守備固めを繰り返し、1つのポジションに5人の選手が出場したケースもあったという。石崎監督は「最初は1人の選手をフル出場させる固定概念がありましたが、選手が最も活躍できる場をつくることを考えるのでスタメンにこだわりはありません。このイニング、この状況でのベストメンバーを組む考え方です」と説明した。

 たとえ打撃が苦手でも、守備や走塁を磨けば出場機会を得られるのは選手のモチベーションにつながる。また、石崎監督は野球以外の面で全ての選手を平等にする意識を強く持っている。

 全国大会に出場した時の宿舎でも、じゃんけんで負けた選手が洗濯を担当。エースも主砲も特別扱いしない。石崎監督は「試合の起用以外は全員同じです。子どもたちの人間関係が円滑にいくチームは強いです。今年もそうですが、力以上の結果が出ると思います」と話した。

全国舞台で控え選手が躍動「チームのまとまりは一番」

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