牧田和久は「大きな影響を与えた」 台湾で奮闘する元虎コーチが語る“お手本”
3連覇目指す来季、日本人ファンの来場呼びかけ「雰囲気味わって」
「1軍選手にこうしろ、ああしろっていうのはなかなか難しいけど、レベルアップとかアップデートしていくのは大事なことだから、そこのお手伝いをしなければいけない。活躍している選手にライバルをつくってあげる、そういう指導方法は大事かなと思っています。そして、活躍している選手はこうしてるよ、強いチームはこうだよ、今の野球はこうだよと伝えて、準備していかなければいけないよ、と。そういうのが先を読むプレーや、落ち着いたプレーを生み出すと思うし、選手が困らないよう何かキーをつくってあげる。そういうことをしてあげれば、少しは助けになるのかなって思っています」
「会社がどういうチームにしてほしいのか、監督はどういう野球をやりたいのか、どういう野球で勝ちたいのか。そういうのに応えられる準備をするのが僕らの仕事だと思うので、チームが求めること、監督が求めること、ファンが求めることについて、僕らがいい準備をして、選手がベストな状態でそれに応えられるよう、相手と対決できるよう、そういう環境をつくっていきたいと思います」
現役時代のハッスルプレーのイメージそのままの「熱さ」に、冷静さも兼ね備えた平野コーチ。日本のファンへ向け、「日本で培った、学ばしてもらった経験、技術、思いを今、台湾で必要としてくださるところがあるってこと、そこに対してまず感謝の気持ちがあり、そういう人間が今、台湾にいるってことを知ってほしい」というメッセージをくれた。そして、台湾プロ野球の魅力について「それはもうまず1回台湾に来てもらいたい。そして練習から見てもらって、なかなか味わえない雰囲気を味わってほしい」と現地で直にその魅力を感じてほしいと希望した。
台湾はこの10月中旬から国境を開放、台湾シリーズでも久しぶりに日本人ファンの姿がみられた。台湾の球場の「ドレスコード」は緩く、阪神やオリックスのユニホームを着用しての観戦も可能だ。台湾プロ野球は日本人ファンの来場を歓迎している。来シーズン、異国・台湾で林威助監督を支えながら奮闘する平野コーチをぜひ、応援しに来てほしい。試合前に声をかけたら、平野コーチもきっと喜んでくれるはずだ。
(「パ・リーグ インサイト」駒田英)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)