環境づくりで成長後押し　甲子園球児の親が実践、野球を“もっと”好きになる導き方

横浜高元寮母・渡邊元美氏の息子は松坂大輔氏とボール遊び

　野球を楽しみ、野球が日常生活の一部となった2人の息子は、自然と甲子園を目標に掲げるようになった。そして、長男は文武両道の進学校で甲子園に出場。次男はセンバツで準優勝を果たしている。

　渡邊さんも野球が身近な環境で子育てをした。父は横浜高の元監督・元智さんで、自身は横浜高野球部の寮母を務める特殊な環境ではあったが、楽天でプレーする長男・佳明さんは野球部の寮で過ごす時間が長かった。1歳の頃は寮生の松坂大輔さんにボール遊びをしてもらうなど、甲子園球児に囲まれて生活していた。

　自然な流れで小学2年生の時に地元のチームで本格的に野球を始め、高校は横浜に入学。春も夏も甲子園に出場している。渡邊さんは「息子が見るもの、触れるものは何でも野球にかかわるものでした。私が何も言わなくても、自然と野球を始めていました。環境は大切だと思います」と語った。

　野球に興味を持って、自然に始めたくなる環境づくり。子どもを甲子園に導く方法に絶対はないが、辻監督と渡邊さんには共通点があった。

（First-Pitch編集部）