オリ去った名物通訳が見てきた「バファローズの40年」 忘れぬ助っ人3人は?
振り返る40年の歴史「昔の選手に会ってみたい」
40年のキャリアのなかで120人以上を担当してきたオリックスの通訳・藤田義隆さんに、これまで在籍した外国人選手で特に印象に残っている選手を挙げてもらった。
○ドン・マネー氏(1984年近鉄在籍)
「藤田さんがいま会いたい選手は?」と尋ねると、1984年にわずか3か月、29試合の実績しかない内野手、ドン・マネー氏を挙げた。当時2年目の藤田さんは、新米通訳として担当した。
「私が近鉄に入団した当初の選手は70歳くらいになっていると思うので、そういった選手はどうしているのかなと思います。最近の選手はSNSで様子を見られるので、昔の選手に会ってみたいなと思いますね。入団して2年が経った頃に在籍していたドン・マネー選手のことをいまでも思い出します。奥さんからは、マネー選手が数年前に野球を引退して、今は孫に野球を教える生活をしているといった近況を知らせるメールが来たことがあります。
あれから40年近く経ったので、選手と一緒に来ていた子どもたちも、おそらく40歳は過ぎていると思うんですよね。彼らがどんなふうになっているのかなという興味はありますね。当時小学生だった子どもが2人いて、小学校の送り迎えもしたり、奥さんと買い物に行ったり、夕食をご馳走になるといった生活をしていました。彼らも40歳を超えたと思うと感慨深いですね」