オリ去った名物通訳が見てきた「バファローズの40年」 忘れぬ助っ人3人は?

今季限りでオリックス通訳の任を離れた藤田義隆さん【写真:球団提供】
今季限りでオリックス通訳の任を離れた藤田義隆さん【写真:球団提供】

最後の仕事は日本一を決めた試合…選手・スタッフへ繰り返した感謝の言葉

 藤田さんの最後の仕事は、10月30日の神宮球場、日本一を決めた試合だった。祝勝会会場で中川圭太内野手らから手荒い祝福を受けた藤田さんは「ありがとう、ありがとう」と選手・スタッフへ感謝の言葉を繰り返した。40年間の集大成、選手は餞(はなむけ)としてこれ以上のものはなかったに違いない。

「数十年ぶり(1989年ぶり)のビールかけだったので、本当に最高の気分でした。仙台でのリーグ優勝のときは現地にいなくて参加できなかったのです。だからあれほど喜んだのは本当に何年ぶりだろうというくらい」と思い出して頬が緩む。

 実は、今季のリーグ優勝のほか、これまでもビールかけのチャンスを何度か逃している。1回目は近鉄時代、NYの同時多発テロの影響を受けての自粛。そして、昨年のコロナ禍での自粛。2022年シーズンは「全員で笑おう」のチームスローガン通りに全員野球が実り、神宮球場と祝勝会会場で笑顔が弾けた。

「日本人選手も外国人選手も関係なく、チームがどう苦しんできたか、どう喜んできたかを見てきました。日本人選手の苦しんでいる姿も見てきたので、日本一の喜びもひとしおですね」

 来季からはテレビでの観戦がメインとなり、いままで経験がなかったという京セラドーム大阪での観戦もできるようになる。だが“観客”として純粋に野球を楽しめるようになるかといえば、それはまた別の話のようだ。

「今まではベンチの中から選手の姿を見ていましたが、テレビで観ることになってもその様子を思い出すと思います。選手の悔し涙や、大喜びしている姿は目に焼き付いているので、テレビで観ていても、カメラに映らないところを想像できると思うんです」

 慈しむようにそう話した。

振り返る40年の歴史「昔の選手に会ってみたい」

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