制球力UPは「踏み出す足」で決まる 田中将大も実践…“つま先から”はNGのワケ

オリックス、阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクでコーチを歴任した佐藤義則氏【写真:清水しんや】
オリックス、阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクでコーチを歴任した佐藤義則氏【写真:清水しんや】

通算165勝、日本ハムや楽天などで投手コーチを務めた佐藤義則氏

 パドレスのダルビッシュ有投手や楽天の田中将大投手ら、数々の投手をコーチとして育てた佐藤義則さんは、制球力向上のカギに“踏み出す足の使い方”を挙げる。右投手であれば「コントロールは左膝」と表現。田中がプロ1年目の時も、左膝の使い方を修正したという。

 佐藤さんは44歳まで現役を続け、阪急とオリックスで通算165勝を挙げた。1995年には、当時の最年長記録となる40歳11か月でノーヒットノーランを達成している。現役引退後は日本ハムや楽天、ソフトバンクなどで投手コーチを歴任。現在は、兵庫県にあるクラブチーム「関メディベースボール学院」の中等部で投手統括コーチを務めている。

 重要視する「踏み出す足の使い方」は、右投手であれば左足にあたる。投球する際に左足を上げて地面につく時、足の裏全体をベタっとつける「ベタ足」か、かかとからつく形を理想とする。

「マウンドは傾斜しているので、自分のスピードを止めないといけません。かかとから入ると踏み出す足で勢いを止められます。最近はつま先から地面につく投手が多いですが、頭が前に突っ込みやすくなります」

「コントロールは左膝」 楽天・田中はプロ1年目に「開くクセ」

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