制球力UPは「踏み出す足」で決まる 田中将大も実践…“つま先から”はNGのワケ

「コントロールは左膝」 楽天・田中はプロ1年目に「開くクセ」

 軸足にためた力を逃がさずに上半身や指先まで伝え、コントロールを安定させるには、踏み出した足を地面につけた時に傾斜で前に倒れる体の勢いを止める必要があると説く。その際に左膝が外側に流れないようにすることが大切で「コントロールは左膝」と表現する。

「上半身を回転させながら踏み出した左膝で止めると、右腕をある程度、一定の位置で振ることができるので、コントロールが安定します」

 佐藤さんが楽天で投手コーチをしていた頃、踏み出す足の使い方を修正した投手が田中だった。駒大苫小牧高(北海道)からドラフト1位で入団したプロ1年目、左膝が開くクセがあり、球を長く持てずに低めに強く投げられなかったという。実際、田中は今月開催された中学生の投手を対象にした野球教室で「左足のどの部分で着地していますか?」と質問された際、佐藤さんが理想とする「かかとの内側からつくイメージ」と答えている。

 選手としてもコーチとしても確かな実績を残している佐藤さん。「コントロールは左膝」の言葉は、少年野球やプロ野球といったカテゴリーを問わず金言となる。

(First-Pitch編集部)

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