キャッチボールで身に付く“予測する力” コツは「離れる瞬間」…小学生にも必要な意識

「明石ボーイズJr.」で総監督を務める元オリックス・筧裕次郎氏【写真:橋本健吾】
「明石ボーイズJr.」で総監督を務める元オリックス・筧裕次郎氏【写真:橋本健吾】

リリースやインパクト…ボールが“離れる瞬間”を見ることで得られるもの

 例えば、リリースポイントを注視すれば、僅かな腕の振り、ボールの握りの違いなどで投げてくる場所を予測できるという。これを実戦に応用すれば、投手の投げる球種、コースの予測にも繋がっていく。

 もちろん、小学生にとってはレベルの高い技術になることは理解している。「小学生に全てを理解しろというのは不可能です。ですが、興味を持って“離れる瞬間”の見る癖を付けてほしい。バットの角度やインパクトの瞬間で、守る側も予測できる。人より早く気付くことができれば、後々プラスになってくる。将来、『あの監督がこんなこと言っていたな』と思い出してくれればいい」。

 筧総監督はプロでの現役生活は6年間に終わった。それだけに「気付く、知ることは早いに越したことはない」と口にする。中学、高校、大学とカテゴリーが上がると共に野球のレベルも高くなってくる。幼い頃からの“習慣づけ”が上達への一歩になる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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