予期せぬトレード通告「えっ、俺なの」 待ち望んだ監督交代も…2か月で“関係終焉”|球界群像 牛島和彦#16
1986年に中日の監督に就任した星野仙一氏(左)と牛島和彦氏【写真提供:産経新聞社】星野仙一氏にかわいがられた牛島和彦氏…監督就任で気合を入れ直した
連続完投していても関係なかった。元中日投手の牛島和彦氏(野球評論家)はプロ6年目の1985年、シーズン途中から先発もこなし、プロ初完封勝利もマークした。10先発中、6完投と内容も充実していたが、先発で結果を出していても、リリーフも兼務させられる時代だった。それでも黙々とこなした。そんな牛島氏をさらにやる気にさせたのが、もっとも慕っていた先輩・星野仙一氏の中日監督就任だったのだが……。
牛島氏はプロ5年目(1984年)に守護神としてリーグ最多の29セーブをマークしたが、38登板、6勝8敗8セーブ、防御率3.48の6年目(1985年)は8月以降に10試合、先発も務めて1完封を含む6完投を記録した。8月1日の阪神戦(甲子園)は7回2失点と好投しながら0-2で敗戦投手となったものの、8月7日の広島戦(ナゴヤ球場)では延長10回0-0の引き分けでプロ初完投。8月13日の大洋戦(ナゴヤ球場)では1-0で被安打2のプロ初完封勝利も成し遂げた。
「8月最初の3試合の先発で1勝1敗1分。26回投げて失点2で得点が1だったのは覚えていますね。0-0の広島戦は大野(豊)さんが相手。次の大洋戦は1-0の1点も押し出しで挙げた1点を守った。0-0では完投しかつかないので、僕が完封したのはそれがプロでは唯一なんですよね」。打線の援護がない中での力投。続く8月20日の巨人戦(後楽園)で敗戦投手になったが、3失点完投で3試合連続完投と力を発揮した。
まさかのトレード通告に「えっ、俺なの。俺なのって思いがありました」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜牛島和彦編〜
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