引退の打者に“避けた”敬遠「面白くない」 牛島和彦の葛藤…よぎったファンの思い|球界群像 牛島和彦#19
中日、ロッテでプレーした牛島和彦氏【写真:山口真司】1988年球宴第3戦、牛島和彦氏は巨人の投手・水野にサヨナラ犠飛を許した
1988年は、中日からロッテ移籍2年目の牛島和彦氏(野球評論家)にとって劇的な一打を浴びたシーズンだった。オールスターゲーム第3戦(7月26日、東京ドーム)では3-3の延長12回に代打で登場の巨人・水野雄仁投手にサヨナラ中犠飛。パ・リーグ優勝争いが大詰めの10月19日のロッテー近鉄戦(川崎)ダブルヘッダー第1試合では3-3の9回2死二塁で梨田昌孝捕手に勝ち越し打を許した。ただし、いずれも“牛島流”を貫いた結果でもあった。
この年は日本初の屋根付き球場である東京ドームが開場した。初公式戦はシーズン開幕の4月8日にデーゲームで巨人-ヤクルト、ナイターで日本ハム-ロッテ戦が行われた。牛島氏は日本ハム戦で3-2の8回から先発・村田兆治投手をリリーフして2回無失点。東京ドームでのパ・リーグ公式戦で初めてセーブを挙げた投手になった(セ公式戦ではヤクルト・伊東昭光投手がその日にセーブをマーク)。そんなスタートだった。
牛島氏はシーズン前半を1勝3敗17セーブで終え、オールスターゲームにも監督推薦で出場。第1戦(7月24日、西宮)は3-1の9回に登板して1死からトレード相手で因縁の中日・落合博満内野手に右前打を許したが、ゼロに抑えてセーブを挙げた。そして第3戦、3-3の延長12回裏に登板した。ゼロに抑えれば引き分けで終わるところで、先頭の広島・正田耕三内野手に右越え三塁打、ヤクルト・広沢克己外野手には四球を与えてピンチを招いた。
打ち取ったはずがセンター前にポトリ…許した勝ち越し打
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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