投手より野手は“投げる負荷大”…捕手は1.5倍も 故障防止へポニーが取り組む兼任禁止
ポニーリーグでは捕手の肩肘の負荷も考慮
近年、小中学生の育成年代における投球過多が問題になっている。プロ野球選手や指導者が「肩は消耗品」と警鐘を鳴らし、多くの世代で投球数制限などが設けられるようになった。しかし、それらの多くは投手が対象。中学硬式野球界で最初に投球制限を導入したポニーリーグでは、投手以外の肩肘の故障を予防している。
ポニーリーグでは、2020年に「SUPER PONY ACTION 2020」を掲げ、MLBが定める育成期のガイドライン「ピッチスマート」をもとに、1試合の上限は1年生が60球、2年生は75球、3年生は85球など投球数制限を設けてきた。
「障害は予防できる」という合言葉のもと、取り組んできたポニーリーグの那須勇元事務総長は「肩肘の予防は投手だけの問題ではないんです」と話す。野手の負荷も予防する必要を訴えている。