広陵前監督・中井哲之氏が都内企業の野球事業部特別顧問に 中学硬式チーム指導へ…部内暴力問題で昨夏退任

来春からは中学硬式チームの監督就任予定の前広陵・中井哲之氏【写真提供・KIKUZAKI電気】
来春からは中学硬式チームの監督就任予定の前広陵・中井哲之氏【写真提供・KIKUZAKI電気】

来春から中学硬式チーム監督就任へ

 東京・多摩市に本社を置く電気工事会社の株式会社KIKUZAKI電気は6日、「野球事業部」を新設し、同事業部の特別顧問に広陵高(広島)前監督の中井哲之氏が就任したと発表した。中井氏は広陵の監督時代、2025年1月に起きた部内暴力問題をきっかけに、同年夏の甲子園大会を1回戦勝利後に出場辞退。同年8月に監督を退任していた。

 中井氏は事業部全体の理念や育成方針、チームづくりの助言・監修を担うほか、選手育成やスカウティング、地域での野球普及活動にも携わる。多摩エリアの幼稚園や小学校を巡回する無償の野球教室も予定している。

 同社は以前から地域の少年野球チーム「諏訪インディアンス」の指導に携わり、2025年には元日本ハムの古川裕大氏が社員として入社。小学生対象の平日スクール「KZ BASEBALL ACADEMY」を展開し、2027年春には中学生の硬式野球チームも本格始動する。子どもたちを継続的に預かる以上、ボランティアではなく会社の正式な事業として責任ある運営が必要と判断した。

 招聘にあたって同社は、問題を調査した第三者委員会が中井氏の言動を含む当時の指導・組織運営について厳しく指摘したことを「重く受け止めている」とした。そのうえで本人との面談を重ね、会社が運営主体として指導状況を継続的に確認・検証できる体制を前提に、招聘を決めたと説明した。暴力や暴言、威圧的な指導を認めない方針を明確にし、指導者向けのハラスメント研修や社員による活動確認を行うほか、中井氏に関する相談も受け付ける窓口を設ける。問題が確認された場合は、活動の一時停止や指導から外すことも含めて対応するという。来春からは中学硬式野球チームおよび平日野球スクールも本格始動する予定という。

 中井氏は同社を通じて「過去に起きたことや第三者委員会からいただいた厳しい指摘を真摯に受け止め、これからの活動につなげていかなければならない」とコメント。「子どもたちが野球を楽しみ、『野球をやってきて良かった』と思える環境をつくっていく」としている。合わせて、同社が立ち上げる中学硬式野球チーム・多摩ガーディアンズポニーの監督、支援する学童野球チーム・諏訪インディアンスの総監督に就任する予定となっている。

(Full-Count編集部)

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