ファンの前で語り尽くしたハム大谷、渡米前の心境も吐露「てっぺん目指す」
練習をやりたくないと思ったことは「ないですね」
――今日ちびっ子も来ていますが、勉強とスポーツの両立について何かメッセージをいただけますか?
「寝ないように。でも、それぐらい頑張れるものをまずは見つけてほしいですね」
――小学校の質問コーナーで、野球が好きだから練習をやりたくないと思ったことがないと言っていたのを聞いてびっくりしたんですけど、本当に練習をやりたくないなという日はなかったですか?
「ないですね。もしかしたら、そこまで追い込んだ練習を普通の人よりしてなかったのかもしれないですけど」
――そんなことはないでしょう。甲子園も行っているし、プロにもなっているし。
「でもやっぱり、関東とか関西とか強豪のそれこそ軍隊みたいな、小さい頃からそういうところでやってきている選手というのは、想像以上に練習していると思うので。そういう意味では僕は楽しくのびのびとやっていましたね」
――軍隊みたいなのは中田さんのところとか?
「小さい頃はわからないので。そういうチームは強いですし、すごいなと思っていましたけど、僕には無理だなと思っていました」
――高校に入る時に、関東や関西の軍隊みたいなチームから誘いは来なかったんですか?
「僕は全然なかったですね。岩手県でのびのびやっていたので。全国大会にもそんなに出たことなかったですし。そんなに名前が全国に轟いているような、どちらかと言うと清宮君とは全く真逆のタイプだったので」
――あの人は小さい頃から有名でしたから。
「そうですね。すごいと思います」
――野球の技術が急に伸びた時期があったんですか?
「どうなんですかね。全国大会にあまり行ったことがなかったので、自分がどのくらい上手いのか、全く理解しないまま高校に行って、甲子園に出たという感じだったので。小さい頃、上手かったのかどうなのかも、ちょっとよくわからないですね、自分の中で」
――じゃあ逆に、あれっ、俺もしかして飛び抜けているかもと思った時はいつですか? プロに行けるかもと思ったのは?
「高校に入って、いろんな雑誌とかテレビとか取り上げられるようになって、もうちょっと、自分が思っているより上にいるのかもしれないなとは思いました」
――そういう時、取材されるのはうれしかったですか?
「そうですね、注目されるというのはうれしいですし、高校でも甲子園に行くのはうれしいですし、個人的に取り上げられるのもうれしかったですけど、最初は自分が思っているよりも下なんだろうなと思っていたので、ちょっとびっくりした部分の方が大きかったですね」
――今、取材されるのはうれしいですか?
「インタビュアーによるかもしれないです」
――怖い言葉ですね。ちなみに私は?
「ちょっとよくないかもしれないです」