MVP森は捕手史上4人目の首位打者、山川&中村で73発243打点…西武19年打者陣

目指すはパ・リーグ3連覇。活躍が期待される若手たち

 まず第一に、山川や森が今季と同様の成績を残すことができれば、野手陣に大きな不安はないと言えるかもしれない。しかしながら、2018年から2年間にわたりスタメンをほぼ固定してきた現状を考えれば、主力選手には間違いなく疲労が蓄積されている。ここでは不測の事態が発生した場合に、その穴を埋める活躍が期待される選手を挙げたい。

 内野手では山野辺翔内野手に期待したい。即戦力候補として入団した今季だったが、1軍での出場はわずか9試合と悔しい結果に終わった。ただ、ファームでは87試合に出場し、打率.271、12本塁打と能力の高さを示し、29盗塁でファーム盗塁王にも輝いた。社会人出身であるため、来季は26歳。プロ2年目といえど、結果が求められてくるシーズンになる。

 来季プロ2年目を迎える佐藤龍世内野手にも注目だ。今季はルーキーながらも試合後半の代打や守備固めで52試合に出場。三塁を守る中村の休養日にはスタメンにも名を連ねた。その中村は来季で19年目、37歳のシーズンとなる。もちろん今季と同様の活躍を期待したいが、山川、外崎、多和田に次ぐ「4人目の富士大出身」である佐藤の台頭にも注目だ。

 最後に、外野陣では愛斗の名前を挙げたい。2017年にファームで打率.358の好成績を残し、飛躍を期待されたが、2年連続で足踏みが続いている。今季は待望の1軍初安打を放ったものの、42試合で打率は.151にとどまり、またしても1軍の壁に跳ね返された。一方で、ファームでは51試合で打率.302と依然としてレベルの違いを示している。来季でプロ5年目を迎え、大卒1年目のルーキーと同い年になる愛斗。ファームでの研鑽を終え、いよいよ戦力としての活躍が求められるだろう。

 2年連続で「打ち勝つ野球」を完成させた西武。ただ、オフには主将・秋山がメジャー挑戦を表明。その動向についてはまだ未定だが、チームに新戦力の台頭が期待されることは間違いない。来季は、「新生・獅子おどし打線」がどのようなつながりを見せるだろうか。

【動画】あの名場面をもう1度…西武の2019年シーズンハイライト

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