ソフトバンクが「e日本シリーズ」進出決定! CSファイナルでオリックスと激闘
今季の“Best Proleague Player”加賀谷選手が総括
加賀谷選手は今季の“Best Proleague Player”。タイトルにも裏付けられ、言葉からも余裕がうかがえる。そのことをたずねると、王者らしい堂々とした答えが返ってきた。
「余裕はずっとありました。落ち着いて自分のシーズンを振り返ってみると、調子が良かったというより、これが普通だと思って。1年目、2年目は器用貧乏って自虐していたんですけど、やめよう、全部がすごいってことにしようと決めました。調子が良かったと言うとまぐれだったみたいになってしまうし、シーズン良かったけど今日はどうかなって思った時点でだめになってしまう」
一方で、敗れたオリックスも、ファーストステージから計5試合を戦いながら集中力を切らさず。すべての試合で先制点を挙げ、数多くのファインプレーで相手の得点の芽をつんだ。守備では頻繁にポジションを切り替え、それが見事に的中する場面も印象的だった。戦いを終えたキャプテン・指宿選手は長かった一日をこう振り返った。
「ファーストステージに関しては藤本選手がいい働きをしてくれて、自分もリードで次に渡せてと、いい流れで行けました。ファイナルステージでも強いホークス相手に戦い切りましたし、みんな100%の戦いだったと思います。守備シフトに関しては、今日は藤本選手が冴えていたので、全部決めてもらいました。そのおかげで相手チームの動揺を誘えて、精神面でも優位に立てました。誰が悪いというわけではないですが、何が足りなかったのかあとでしっかり見直したいです」
昨季、今季と2年連続でオリックスのキャプテンを務め、チームの2年連続の2位に貢献した指宿選手。「昨季は『勝つことで引っ張る』ということで山本投手のような良いピッチャーを使わせてもらっていました。今季は実力がある選手がそろっていて、僕が負けた部分を補ってくれました。みんなを勝たせたいという気持ちでやってきて、全員勝ち越しで終われたのが良かったです」と満足感も示しつつ「どうしたらいいんでしょうね」とあと一歩届かなかった夢の舞台へ苦笑いを浮かべた。