選んだ韓国でのプロ生活 定位置奪取へ早実“腕立て王子”が指導仰いだアマ選手の存在
NTT西日本の日下部選手にDMを送り打撃指導を求める
韓国の選手たちは日本、米国へのリスペクトが高く、NPBのプレーも動画などを用いて何度も研究しているという。「日本では最近、外国人選手の影響でフライボール革命の意識が高まってきましたが、僕が韓国へ来た3年前には、すでにアメリカに習って韓国で取り入れられていました」と語る。
日本より高い攻撃力が求められる韓国で長打力を磨くため鍛錬中だ。「小柄な打者でも長打力が必要。長打力があるかどうかで試合に出られるかが変わる」という身長175センチの安田が参考にしているのは、意外にも、日本のアマチュア選手だった。
「NTT西日本の日下部光外野手です。韓国での教え方が合わず、どうしようもないなと感じていた時、偶然インスタグラムで見つけました。背丈が僕と変わらないのに、しっかりとホームランを打てる。最初から最後まで理論を持っていると感じて、面識は全くなかったのですが『教えてください』とDMを送りました」。
立場や年齢に捉われず意見を求める姿勢を持ち続け、2022年シーズンに挑む安田。生まれ育った日本ではなかったが、韓国で夢を果たした。