怒声や罵声、親の負担もなし…大阪で発足の少年野球チームが提唱する“子どもファースト”

1人3ポジション制を提唱「下手な子が外野にいく風習が残っています」

 真夏は一定の暑さを超える予報が出た場合は無条件でグラウンドでの練習は中止。夏場の練習スタイルは半ズボンで行い、身体への負担も軽減している。それでいて月謝は1000円と安い。チーム予算は眞壁代表らが足を運んで、地域の企業からスポンサーを募って、運営している。

 怒声や罵声もない。指導者たちは飽きさせないコーチングをしているため、子どもたちから笑い声も聞こえる。ただ、ルールに基づいて叱ることはする。なぜ叱ったのかを子どもだけでなく、必要とあれば親にも練習後に説明する。「子どもやご父兄の負担という部分では他のチームとの差別化は図れていると感じています」と眞壁代表は自信を持つ。

 野球のポジションを決める際は“1人3ポジション制”を提唱。「少年野球は下手な子が外野にいく風習が根強く残っています。外野に行かされたままの子は、中学でも外野になるなど、選択肢の幅を狭めてしまっています」と危機感を持つ。選手たちの可能性を大人が消すのはナンセンスだ。

 もっと練習を長くしたい、試合をしたい、全国大会を目指したいという少年・少女たちや、そのような考えを持つ保護者の存在を否定はしない。あくまで「レジリエンスソウル」の活動方針に合った子どもたちが、入部してきてほしいと願う。

女子選手が増えたからこそ、重要なのは女子コーチ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY