“腫れた指”に感じた野球生命の危機 くにゃくにゃになった関節…魔球が生まれた奇跡|球界群像 牛島和彦#12
中日、ロッテでプレーした牛島和彦氏【写真:山口真司】牛島和彦氏は高卒2年目で開幕投手を務める予定も…直前で“幻”に
得意球用の指になった。現役時代に中日とロッテで活躍した右腕の牛島和彦氏(野球評論家)はフォークボールの使い手としても有名だった。切れ味鋭い魔球だったが、プロ入り当初からメインの武器にしていたわけではない。プロ2年目(1981年)を51登板、2勝7敗、防御率2.76で終えたオフに、それまでの「落ちないフォーク」を何とかしようと試みた結果、指が“変化”して投げられるメドが立ったという。
1980年のプロ1年目シーズンで8月下旬から1軍に昇格して2勝をマークした牛島氏は、2年目に早くも開幕1軍入りを果たした。しかも「『開幕投手で行くぞ』って言われていたんですよ」。その年の開幕戦(4月4日)は敵地・後楽園球場での巨人戦。「僕は巨人戦に相性がよかったんですよ。それもあったんじゃないですかね。確か(1軍投手コーチの)権藤(博)さんに言われたと思いますが、その時は『えーっ、どうしよう。何てことだ』の世界でしたけどね」。
だが、それは幻で終わった。中日・近藤貞雄監督の1年目シーズン、開幕のマウンドに上がったのは三沢淳投手だった。「開幕の3日前くらいに『開幕投手は三沢で行くから』って言われたんです。三沢さんは開幕投手をそれまでやったことがなかったんですよ。それを聞いた時は“ああ、よかったぁ”ってホント思いましたね。開幕投手なんて僕には無理ってずっと思っていましたから。でも、今考えると、あの時やっとけばよかったですよねぇ……」。
右手人差し指&中指を“ストレッチ”…腫れ上がった後に生まれた変化
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜牛島和彦編〜
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