ピッチャーゴロなのに「ウチに合うじゃないか」 鈴木誠也の本質見抜いた広島の慧眼|球界群像 川端順#18
広島時代の鈴木誠也【写真:荒川祐史】野手を見る際は、初対戦の投手に対する対応力を重視する
2007年高校生ドラフト3巡目・丸佳浩外野手(現巨人)、2011年ドラフト2位・菊池涼介内野手、2012年ドラフト2位・鈴木誠也外野手(現カブス)。3選手はいずれも広島の主力となり2016年からのリーグ3連覇に大貢献した。広島の元編成部長で徳島・松茂町議の川端順氏にとっても思い入れがある選手たちだ。同時に、カープスカウト陣の眼力のすごさを感じての獲得だったと振り返る。指名にたどりつくまでもいろんなことがあったという。
川端氏はまず丸について、こんな話をした。「バッターが初対面のピッチャーと対戦する時は、絶対ピッチャーが有利なんです。フォームにタイミングを合わせていないし、球種も何があるかわからない。同じカーブでも違うじゃないですか。でも丸はどのピッチャーに対しても初対面でも自分のスイングができるんです。それを見るのは広島ではスカウトの鉄則らしいんですよ。よそは知りませんよ。これは(広島スカウト統括部長の)苑田(聡彦)さんに教わったんです」。
さらにこう続けた。「長嶋(茂雄)さんとか、衣笠(祥雄)さんとか、何が素晴らしかったかというと、三振の姿が美しかったんです。自分のタイミングで振っているからタイミングを外されてもフルスイングができる。これも苑田さんに聞いて、そういうところを見るんだよって言われた。実際、丸を見たらそうだった。初対面のピッチャーとの第1打席、三振だろうが、凡フライだろうが、崩されたバッティングをしていなかったんです」。
二松学舎大付の鈴木誠也は投ゴロでも全力疾走…広島が評価した
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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