直前で“さらわれた”ドラ1指名 50年経ても引きずる悔しさ、中日が逃した剛腕投手|球界群像 法元英明#17
中日でスカウトを務めた法元英明氏【写真:山口真司】1974年ドラフトで阪急が山口高志を2番クジで指名、中日は3番クジだった
中日元外野手の法元英明(ほうもと・ひであき)氏は1968年シーズン限りで現役を引退し、スカウトに転身した。2000年に退職するまで、2軍監督などを務めた時期を除き、フレッシュな人材を発掘してドラゴンズに送り込んだ。関わった選手は1975年ドラフト1位の田尾安志外野手ら41人。まさに伝説のスカウトだが、いまだに獲得を逃したことを悔しがる選手がいる。関西大出身の後輩でもあった剛腕投手だ。
担当ではなかったが、法元氏が猛烈に推して1972年のドラフト1位となった千葉・成東高の“快速球”鈴木孝政投手、1977年ドラフト2位指名後に担当となって口説き落とした石川・星稜高の“剛速球”小松辰雄投手。「孝政はスピンの効いたスパーッときれいな球。ちょっと調子が悪かったらホームランも打たれるけどね。小松はズドーンという球。重そうな球。アーム型の感じでね」と法元氏は2人を評した。
長きにわたって主力投手として活躍し、鈴木は前OB会長、小松は現OB会長と、引退後もドラゴンズを支えている。法元氏にとっては自慢の選手だが、他に「ガツーって前でボールが離れて、2人の特徴を両方兼ねている投手がいた」という。1974年の阪急ドラフト1位、松下電器・山口高志投手(現・関西大アドバイザリースタッフ)だ。
89歳の法元英明氏は25日の中日OB戦で総監督を務める
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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