松井秀喜は阪神戦が「怖かったと思う」 仕事人が投球練習で打った“布石”「何回かやった」|球界群像 田村勤#13
巨人時代の松井秀喜氏と対戦する田村勤氏【写真提供:産経新聞社】田村勤氏は怪我を経ながら6年目に40登板で防御率1.16、7年目は50登板
元阪神守護神の田村勤氏は現役時代、左肘痛、左肩痛と怪我に何度も泣かされた。そのたびに不死鳥のごとくよみがえったが、同時に投球術などにもいろんな工夫を重ねた。相手に癖がバレていれば、それを逆手に利用した。変化球を投げるふりをしてストレートを投げ込んだ。巨人の主砲・松井秀喜外野手に対しては、封じるために敢えてとてつもない“威嚇球”を使ったという。
田村氏はプロ1年目の1991年、左肘に違和感を覚えた。抑えを任された2年目にはそれが痛みに変わって、シーズン前半で離脱となった。肘を治して3年目の6月下旬に復帰して、再びクローザーとして活躍したがその年の終盤、今度は肩に違和感が生じた。4年目の5月にはそれも痛みに変わって、リタイアした。5年目は1軍登板なし。だが、それでも懸命に調整した。6年目はショートリリーフで復活を果たした。
「抑える術をまたつかんだというか、また抑える自信がついたというか……」と田村氏は話す。ワンポイントで起用されたりのショートリリーフは楽ではなかったそうだ。「バッター1人を全力で抑えるだけですけど、ブルペンで肩を作る場面は異常に増えました。(左腕のため)左バッターに合わせてずっと作っておかないといけないですから。しんどいですよ。自分で球数を減らしたりとかそういうこともしないといけなかったですしね」。
元阪神・田村勤氏【写真:山口真司】松井秀喜との対戦…直前の投球練習で演じた制球難
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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