4月降格で悟った“終わり” 戦力外から再起も…麻痺した感覚「指から離れない」|球界群像 田村勤#15
阪神、オリックスで活躍した田村勤氏【写真:山口真司】田村勤氏は2002年限りで引退…イップス状態だったという
ついにその時が来た。阪神の元守護神・田村勤氏は2002年、オリックスで12年間の現役生活の幕を閉じた。ラストイヤーは4月に2試合を投げただけで2軍落ち。次に1軍マウンドに上がったのがシーズン最終戦で、打者1人に投じるプロ初先発でピリオドを打った。何度も怪我から立ち直ってきたが、もう限界だった。「最後の年はボールが指から離れないとかイップス状態でした」と明かした。
2000年に阪神から戦力外通告を受けたが、現役にこだわって仰木彬監督率いるオリックスに入団した。移籍1年目の2001年は39登板で0勝1敗、防御率4.74。5月に1軍に昇格してショートリリーフで8試合連続自責点0など結果も残したが、オリックス監督が駒沢大の先輩・石毛宏典氏になった移籍2年目の2002年は思うような投球ができなかった。
開幕3、4戦目の4月2、3日の日本ハム戦(東京ドーム)に、いずれも左打者の小笠原道大内野手に対して、ワンポイントで起用された。「2試合目はボークを取られて、小笠原には四球。その日が終わったら2軍と言われました」。いつもの姿ではなかった。「もうイップス状態でした。ボールが指から離れないとか、どっかで麻痺していて……。もう今年で終わるなって思っていました」。
現役ラスト登板で初先発…打者1人を三振も「とにかく届いてくれって感じ」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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