阪神“暗黒時代”は「つらくはなかった」 5度の最下位も…忘れられない“追い風”|球界群像 田村勤#16
元阪神・田村勤氏【写真:山口真司】田村勤氏は引退後、恩師の勧めで施術の道へ…一昨年まで整骨院を経営
阪神、オリックスで計12年間プレーした左腕・田村勤氏は2002年の現役引退後、怪我の施術の道へ進んだ。恩師の駒沢大・太田誠監督に勧められての転身だった。2005年には兵庫県西宮市に「田村整骨院」を開業。2022年に閉院するまで、野球に励む人はもちろん、子どもからお年寄りまで多くの人に接した。現在は高齢の母が住む静岡県中心の生活で、藤枝明誠高の投手コーチを務めるなど野球とも関わり続けている。新たな挑戦なども考えているという。
オリックスで現役生活を終えた後、田村氏は太田監督のもとへ挨拶に訪れた。「『お前、これからどうするんや』と聞かれて『まだ考えてないです』と答えたら『怪我で苦労したんだから、体の悪い人の気持ちはわかるやろ、そっちの方面に行ったらどうや』って。監督に言われたら『はい』と答えるしかないんですけど、確かに気持ちはわかるなと思いました」。それで次の進路は決まった。資格を取るために勉強もスタートさせた。学校にも通った。
2005年、西宮市に「田村整骨院」を開業し、多くの患者と向き合った。野球指導も行った。自身がプロで左肘痛、左肩痛などに苦しんだことを踏まえて、怪我を防げるように、繰り返させないように……。最大限のバックアップをしてきた。関わった野球選手は数え切れないほどに膨らんだ。「もう(2022年に)閉院しましたけども、いろんな選手とも知り合えました。トレーニングとかもやって独立リーグからプロに行ったりとか、そういう選手もいたんですよ」。
現在は静岡・藤枝明誠高で投手コーチ…後進の指導に尽力
やらされる練習にあった意味「自分のものになった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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