“悪癖”で外出禁止「遅刻の常習犯」 エースは怒り…「病気レベル」の苦悩|球界群像 天谷宗一郎#8
広島時代の天谷宗一郎氏【写真:産経新聞社】天谷宗一郎氏は1年目に2軍で打率.050「試合になるとビビった」
なかなか治らなかった……。元広島外野手の天谷宗一郎氏(野球評論家)はプロ1年目の2002年、2軍でもわずか2安打に終わった。いきなりプロの壁にブチ当たった格好だが、困ったことは合宿暮らしの中でも起きていた。「どうしても朝が起きられなくて、何回も寝坊してしまって……」。この“症状”は1年目だけでなく「6、7年目くらいまで続いた」と明かす。赤ヘルの大エースにもそれが原因で怒られたことがあったという。
天谷氏のプロ1年目は、2軍で40打数2安打の打率.050だった。打球がほとんど前に飛ばなかったという。「マジ、飛ばなかったですね。ホントに飛ばなかったです。キャンプの時は意外にちゃんとというか、ちょっと前に飛んでいたと思うんですけど、シーズン前に教育リーグがあるじゃないですか。あの時に1軍クラスのピッチャーが調整で投げてきて、あれに衝撃を受けてしまった。打ちにいくのも、見て打とうとしてしまうのが1年目の時にずっとあったんですよ」。
ダイエー・斉藤和巳投手や阪神・安藤優也投手らの球を見て「怖かった」と話す。「(6歳上の)安藤さんはプロ入り同期なんですけど、スゴって思いましたし、斉藤和巳さんはブレーク前でしたが、球がゴーッて、いっているんですよ。こんなの聞いたことがないぞって。打ちにいけなくなっちゃった。バッティング練習ではちゃんと打てるんですよ。でも試合になるとビビっているし、結果も欲しいし、よりボールを見て、見て、見て、になってしまう悪い癖が出て……」。
広島で活躍した天谷宗一郎氏【写真:山口真司】一人暮らしになって解消された寝坊癖「気の張り方を知ったんだと」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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