日本記録阻止の阪神打線に「それはないぞ」 2度の偉業があと“1”で…中日左腕の嘆き|球界群像 野口茂樹#14
阪神戦でリーグタイ記録の16奪三振を記録した中日時代の野口茂樹氏(右から2人目)【写真提供:産経新聞社】元中日・野口茂樹氏、2001年は開幕8連勝も左肘に打球直撃から暗転
すさまじい勢いだった。2001年の中日・野口茂樹投手は開幕から連勝街道を突っ走った。3、4月は3勝0敗、防御率1.07、3完投、39奪三振、5月は4勝0敗、防御率1.58、2完投、46奪三振で2か月連続月間MVPのロケットスタートだ。6月27日の巨人戦(札幌ドーム)で打球が肘に当たり、勝ち星ペースは落ちたものの、後半戦は日本タイ記録の4試合連続無四球完投も達成。制球難に苦しんでいたかつての姿はどこにもない。左腕がまた躍進したが……。
開幕から勝ちまくった2001年、野口氏は140キロ台後半のストレートが際立った。「自分は力を思い切り入れて投げていたわけじゃないんですけど、たぶん、体の使い方が変わっていたんだと思います。横だったヤツがうまく縦に変わって……」。意図的に球速アップを目指したわけではないそうだが、とにかく絶好調だった。4月7日のヤクルト戦(神宮)で1失点完投のシーズン1勝目を挙げてから、6月6日の巨人戦(東京ドーム)まで無傷の開幕8連勝だ。
3、4月、5月と2か月連続で月間MVP。5月24日の阪神戦(金沢)では1安打完封勝利で1試合16奪三振のセ・リーグタイ記録もマークした。「8回までに16をとったのに、9回(の阪神打線)はみんな(当てにきて)トスバッティングし始めたから“おいおい、それはないぞ、振ってよ”って思いましたけどね。あんな狭い球場でね」と笑いながら振り返ったが、それほど野口氏の投球は冴えまくっていた。
4試合連続無四球完投の日本タイ記録も白星は伸びず…12勝止まり
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜野口茂樹編〜
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